
おはようございます、こぶしです。
本日は子供が自立しやすい住まいのお話をしたいと思います。
毎日忙しいワーママ生活の中で「自分のことは自分でやってほしいな」と願っている我が家。
同じように願われているご家庭も多いかと思います。
でも、実際にはつい手を出してしまったり「まだ無理かな」と感じたりしていませんか?

こぶしは毎日感じているよ。
子どもが自立できるかどうかは、日々の関わり方だけでなく、住まいのつくり方も大きく影響するのではないかと考えてます。
私は一級建築士として数多くの空間づくりに関わってきましたが、自分が母親になって初めて、「住まいのつくり方が子育てにこんなに影響するのか」と痛感しました。
本日は、我が家でも取り入れている「子どもが自立しやすくなる住まいの仕掛け」を5つご紹介したいと思います。
仕掛け①:高さを合わせる|“自分でできる”環境をつくる
子どもが自分のことをできない理由の一つが、「物理的に届かない」こと。
大人にとっては当たり前の高さでも、子どもにとっては壁になります。
たとえば・・・
- ランドセルを置く場所を床近くに
- タオル掛けやハンガーを子どもの目線に
- 歯ブラシや水筒も自分で取れる高さに
これだけで、「やってあげなきゃ」が「自分でやれる」に変わります。
子どもも達成感が得られ、自信がついていきます。

我が家は重いランドセルは納戸の床上に置いたり、軽いものは机の上や机の高さ以下の収納に置いているよ。
仕掛け②:動線を短くシンプルに|習慣づけの近道
我が家ではなるべく動線は短くシンプルにしています。
例えば帰宅後の流れ「帰宅 → ランドセルをおろす→手洗いうがい →リビングで 勉強or 遊び」
この動線がスムーズにつながっているだけで、子どもの行動が自然に整います。
我が家では、玄関でランドセルを置いてすぐ手洗い場へ行けるように、玄関横の納戸を子どもの収納に利用しています。手洗い場へもすぐ行けるように扉は開けっ放しに。
また、リビングで勉強や遊びがすぐできるように、机の近くには勉強道具・ソファの近くには本や漫画・ボール遊びをよくしている畳スペースにはおもちゃを配置しています。
大事なのは、行動の流れに合わせて物と場所を配置すること。近くにある事で子どもたちにとっても、ひと手間のハードルが下がり、習慣づけにもつながります。

ソファの近くに子供新聞を置いてたら自発的に読むようになってくれた。前はまるめてボールにして遊んでたのに成長したワ・・・
仕掛け③:決まった場所に置く|「探さない」生活をつくる
子どもが「ない!どこ!?」と毎朝バタバタするのは、物の場所が決まっていないから。
名前をつけたり、写真ラベルを貼ったりして「ここに戻す場所」を明確にすると毎朝のバタバタも少なくなります。
我が家の場合、いろいろな収納にラベル(養生テープに文字&絵)を貼りまくり、これはここだよ!自分で!とできるだけ伝えて自分で探せるようにしています。
おすすめは、
- 毎日使う物(ハンカチ、ティッシュ、給食ナフキンなど)に固定の住所を与える
- 子どもが出し入れしやすいオープン収納+見える化(ラベル貼りや中が見える収納)
親も管理がラクになり、声かけの回数が減る=時短にもつながります。

朝の用意とは関係ないけど、麦茶パックの場所を決めたら麦茶を自分で作ってくれるようになった。ありがたや。
仕掛け④:自分の“居場所”をつくる|考える・選ぶ力を育てる
子どもにも「ここは自分の場所だ」と感じられるスペースがあると、驚くほど行動が変わります。
我が家では、2畳ほどの子ども専用コーナーをリビングに設けています。
好きな絵を飾ったり、自分で収納を工夫したりと、自発的に空間を使いこなすようになりました。
狭くても、壁に囲われていなくてもいいんです。
「ここは自分の場所」と感じられることが、自分で考える力や空間への愛着を育ててくれます。

日常のいろんな場面で考えて行動する力が育つと良いよね、と思ってやってる。
仕掛け⑤:親の目が届く「安心ゾーン」をつくる
子どもがひとりで行動できるようになるには、「安心できる距離感」が欠かせません。
リビング学習や、キッチンから見える位置の遊びスペースなど、親の気配を感じながらも自由に動ける空間を意識してつくると良いですね。
我が家では、ダイニング近くに学習スペースを設置しています。
わからないところはすぐに聞けるし、でも“勉強は自分の力でやっている”感覚も保てます。

見守りながらも自律的な行動をうながすのに、ちょうどいい距離感だよ。
まとめ:住まいの仕掛けが、子どもを変える
子どもが自立するには、「教えること」も大切ですが、「できる環境をつくること」も重要だと実感してます。
ほんの少しの工夫で、
✔ 朝の準備が早くなる
✔ 忘れ物が減る
✔ 片付けができる
✔ 自分で考えて行動できる
こんな変化が起こります。
住まいには、子どもの成長を支える力があります。

成長が見られると楽しいよ。ぜひやってみてね。
この記事が、子どもに「自分のことは自分でやってほしいな」と願う方の少しでも参考になれば幸いです。
ではまた次のブログでお会いしましょう。
ひさかたぶりの更新。さぼり虫でした。